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." published by the Free Software Foundation.
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21
."
22
.TH idlj 1 "07 May 2011"
D
duke 已提交
23 24

.LP
25 26
.SH "名前"
idlj \- IDL\-to\-Java コンパイラ
D
duke 已提交
27
.LP
28 29
\f3idlj\fP は、指定された IDL ファイルから Java バインディングを生成します。 
.SH "形式"
D
duke 已提交
30 31
.LP
.nf
T
tbell 已提交
32 33 34 35 36
\f3
.fl
idlj [ \fP\f3options\fP\f3 ] \fP\f4idl\-file\fP\f3
.fl
\fP
D
duke 已提交
37
.fi
T
tbell 已提交
38

D
duke 已提交
39 40
.LP
.LP
41
\f2idl\-file\fP は、インタフェース定義言語 (IDL) による定義が入ったファイルの名前です。\f2options\fP の順番は任意ですが、\f2idl\-file\fP よりも前に指定しなければなりません。
T
tbell 已提交
42
.LP
43
.SH "説明"
T
tbell 已提交
44 45
.LP
.LP
46
IDL\-to\-Java コンパイラは、指定された IDL ファイルについて Java バインディングを生成します。バインディングの詳細は、
T
tbell 已提交
47 48
.na
\f2OMG IDL to Java Language Mapping Specification\fP @
D
duke 已提交
49
.fi
50 51
http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/idl/mapping/jidlMapping.html を参照してください。IDL\-to\-Java コンパイラの以前のリリースの中には、\f2idltojava\fP という名前だったものがあります。
.LP
T
tbell 已提交
52
.SS 
53
クライアントバインディングおよびサーバーバインディングの発行
T
tbell 已提交
54
.LP
55 56 57 58 59 60 61 62 63 64
.LP
My.idl という名前の IDL ファイルに対して Java バインディングを生成するには、次のコマンドを実行します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj My.idl
.fl
\fP
.fi
T
tbell 已提交
65

D
duke 已提交
66 67
.LP
.LP
68
これにより、クライアント側のバインディングが生成されます。このコマンドは、次のコマンドと等価です。
T
tbell 已提交
69
.LP
70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-fclient\fP My.idl
.fl
.fi

.LP
.LP
クライアント側のバインディングには、サーバー側のスケルトンは組み込まれていません。インタフェースに対してサーバー側のバインディングを生成するには、次のコマンドを実行します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-fserver\fP My.idl
.fl
.fi

.LP
.LP
サーバー側のバインディングには、クライアント側のバインディングのほかに、スケルトンも含まれています。これらはすべて、 \f2POA\fP (つまり継承モデル) クラスです。クライアント側とサーバー側の両方のバインディングを生成する場合は、次のコマンド (どれも等価) のうちの 1 つを使用します。
T
tbell 已提交
91
.LP
92 93 94 95 96 97 98 99 100
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-fclient \-fserver\fP My.idl
.fl
idlj \f3\-fall\fP My.idl
.fl
.fi

T
tbell 已提交
101 102
.LP
.LP
103
サーバー側で可能なモデルは 2 つあります。継承モデルと Tie 委譲モデルです。
D
duke 已提交
104 105
.LP
.LP
106
デフォルトのサーバー側のモデルは、「移殖可能サーバント継承モデル」です。\f2My.idl\fP 内で \f2My\fP インタフェースが定義されている場合は、\f2MyPOA.java\fP というファイルが生成されます。この実装は \f2My\fP に提供し、\f2MyPOA\fP を継承する必要があります。
D
duke 已提交
107
.LP
T
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108
.LP
109
\f2MyPOA.java\fP は 
D
duke 已提交
110
.na
T
tbell 已提交
111
\f2org.omg.PortableServer.Servant\fP @
D
duke 已提交
112
.fi
113
http://java.sun.com/javase/6/docs/api/org/omg/PortableServer/Servant.html を拡張するストリームベースのスケルトンで、スケルトンが実装する IDL インタフェースに関連付けられている \f2InvokeHandler\fP インタフェースとオペレーションインタフェースを実装します。
T
tbell 已提交
114
.LP
D
duke 已提交
115 116
.LP
.na
T
tbell 已提交
117
\f2Portable Object Adapter (POA)\fP @
D
duke 已提交
118
.fi
119
http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/idl/POA.html の \f2PortableServer\fP モジュールは、ネイティブの \f2Servant\fP 型を定義します。Java プログラミング言語では、\f2Servant\fP 型は Java の \f2org.omg.PortableServer.Servant\fP クラスにマップされます。このクラスは、すべての POA サーバント実装の基底クラスとして機能し、アプリケーションプログラマが呼び出すことのできるいくつかのメソッドのほかに、POA そのものによって呼び出され、サーバントの動作を制御するためにユーザーがオーバーライドできるメソッドも提供します。
T
tbell 已提交
120 121
.LP
.LP
122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132
継承モデルのもう 1 つのオプションは、\f2\-oldImplBase\fP フラグを使用することで、J2SE 1.4 より前のバージョンの Java プログラミング言語と互換性のあるサーバー側バインディングを生成することです。ただし、\f2\-oldImplBase\fP フラグを使用するのは、標準的な手法ではありません。これらの API は今後非推奨になる予定です。このフラグを使用するのは、J2SE 1.3 で記述された既存のサーバーとの互換性が必要な場合だけです。その場合には既存の MAKEFILE を変更し、\f2idlj\fP コンパイラに \f2\-oldImplBase\fP フラグを追加する必要があります。そうしないと、POA ベースのサーバー側マッピングが生成されます。下位互換性のあるサーバー側バインディングを生成するには、次のコマンドを使用します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-fclient \-fserver\fP \f3\-oldImplBase\fP My.idl
.fl
idlj \f3\-fall\fP \f3\-oldImplBase\fP My.idl
.fl
.fi

T
tbell 已提交
133
.LP
D
duke 已提交
134
.LP
135
\f2My.idl\fP 内で \f2My\fP インタフェースが定義されている場合は、\f2_MyImplBase.java\fP というファイルが生成されます。\f2My\fP に対してその実装を提供し、この実装は \f2_MyImplBase\fP から継承しなければなりません。
T
tbell 已提交
136 137
.LP
.LP
138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151
もう 1 つのサーバー側モデルは、Tie モデルと呼ばれるものです。このサーバー側モデルは、委譲モデルです。Tie とスケルトンを同時に生成することはできないため、それらは別々に生成しなければなりません。次のコマンドによって、Tie モデル用のバインディングが生成されます。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-fall\fP My.idl
.fl
idlj \f3\-fallTIE\fP My.idl
.fl
.fi

.LP
.LP
\f2My\fP というインタフェースの場合、上記の 2 番目のコマンドにより、\f2MyPOATie.java\fP が生成されます。\f2MyPOATie\fP のコンストラクタは、\f2delegate\fP を取ります。この例では、デフォルトの POA モデルを使用しているため、コンストラクタにも \f2poa\fP が必要です。\f2delegate\fP に対して実装を提供しなければなりませんが、この実装は \f2MyOperations\fP インタフェースから継承する必要があるだけで、その他のクラスから継承する必要はありません。しかし、この実装を ORB と一緒に使用するには、\f2MyPOATie\fP 内で実装をラップしなければなりません。たとえば、次のようにします。
D
duke 已提交
152 153 154 155 156 157 158 159
.LP
.nf
\f3
.fl
    ORB orb = ORB.init(args, System.getProperties());
.fl

.fl
T
tbell 已提交
160
    // Get reference to rootpoa & activate the POAManager
D
duke 已提交
161 162 163 164 165 166 167
.fl
    POA rootpoa = (POA)orb.resolve_initial_references("RootPOA");
.fl
    rootpoa.the_POAManager().activate();
.fl

.fl
T
tbell 已提交
168
    // create servant and register it with the ORB
D
duke 已提交
169 170 171 172 173 174 175
.fl
    MyServant myDelegate = new MyServant();
.fl
    myDelegate.setORB(orb); 
.fl

.fl
T
tbell 已提交
176
    // create a tie, with servant being the delegate.
D
duke 已提交
177 178 179 180 181
.fl
    MyPOATie tie = new MyPOATie(myDelegate, rootpoa);
.fl

.fl
T
tbell 已提交
182
    // obtain the objectRef for the tie
D
duke 已提交
183 184 185 186 187 188 189 190
.fl
    My ref = tie._this(orb);
.fl
\fP
.fi

.LP
.LP
191
他の実装から継承しなければならない場合、標準の継承モデルではなく Tie モデルを使用することがあります。Java の場合は、インタフェースの継承の個数に制限はありませんが、クラスの継承に使用できるスロットは 1 つだけです。継承モデルを使用した場合は、そのスロットが占有されます。Tie モデルを使用した場合は、そのスロットが使用されず、ユーザーが独自の目的で使用することができます。ただし、この方法には、間接性のレベルが 1 つ導入されるという欠点があります。メソッドを呼び出すときに、余分なメソッド呼び出しが 1 回発生します。
D
duke 已提交
192
.LP
T
tbell 已提交
193
.LP
194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204
IDL のバージョンから J2SE 1.4 より前のバージョンの Java 言語へのマッピングと互換性のある、サーバー側の Tie モデルのバインディングを生成するには、次のコマンドを使用します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-oldImplBase\fP \f3\-fall\fP My.idl
.fl
idlj \f3\-oldImplBase\fP \f3\-fallTIE\fP My.idl
.fl
.fi

D
duke 已提交
205
.LP
206 207
.LP
\f2My\fP というインタフェースの場合、これにより \f2My_Tie.java\fP が生成されます。\f2My_Tie\fP のコンストラクタは、\f2impl\fP を取ります。\f2impl\fP に対して実装を提供しなければなりませんが、その実装は \f2HelloOperations\fP インタフェースから継承する必要があるだけで、その他のクラスから継承する必要はありません。しかし、この実装を ORB と一緒に使用するには、\f2My_Tie\fP 内で実装をラップしなければなりません。たとえば、次のようにします。
D
duke 已提交
208 209 210 211 212 213 214 215
.LP
.nf
\f3
.fl
    ORB orb = ORB.init(args, System.getProperties());
.fl

.fl
T
tbell 已提交
216
    // create servant and register it with the ORB
D
duke 已提交
217 218 219 220 221 222 223
.fl
    MyServant myDelegate = new MyServant();
.fl
    myDelegate.setORB(orb); 
.fl

.fl
T
tbell 已提交
224
    // create a tie, with servant being the delegate.
D
duke 已提交
225 226 227 228 229
.fl
    MyPOATie tie = new MyPOATie(myDelegate);
.fl

.fl
T
tbell 已提交
230
    // obtain the objectRef for the tie
D
duke 已提交
231 232 233 234 235 236 237
.fl
    My ref = tie._this(orb);
.fl
\fP
.fi

.LP
T
tbell 已提交
238
.SS 
239
発行されたファイルの代替位置の指定
D
duke 已提交
240 241
.LP
.LP
242 243 244 245 246 247 248 249
発行されたファイルをカレントディレクトリ以外のディレクトリに置くには、次のようなコマンドでコンパイラを呼び出します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-td /altdir\fP My.idl
.fl
.fi
T
tbell 已提交
250

D
duke 已提交
251
.LP
252 253 254
.LP
\f2My\fP インタフェースの場合、バインディングは、\f2./My.java\fP ではなく、\f2/altdir/My.java\fP などに発行されます。
.LP
T
tbell 已提交
255
.SS 
256
インクルードファイルの代替位置の指定
D
duke 已提交
257
.LP
258 259 260 261 262 263 264 265 266
.LP
\f2My.idl\fP にもう 1 つの IDL ファイル \f2MyOther.idl\fP がインクルードされている場合、コンパイラは、ローカルディレクトリに \f2MyOther.idl\fP があるものと想定します。もしそのファイルが、たとえば \f2/includes\fP にある場合は、次のようなコマンドでコンパイラを呼び出します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-i /includes\fP My.idl
.fl
.fi
T
tbell 已提交
267 268 269

.LP
.LP
270
また、もし \f2My.idl\fP に、たとえば \f2/moreIncludes\fP にある \f2Another.idl\fP もインクルードされているのであれば、次のようなコマンドでコンパイラを呼び出します。
T
tbell 已提交
271
.LP
272 273 274 275 276 277 278 279 280 281
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-i /includes \-i /moreIncludes\fP My.idl
.fl
.fi

.LP
.LP
このような形式でインクルードを指定すると、コマンドが長くて複雑になります。そこで、インクルードファイルを検索する場所をコンパイラに指示するための別の方法が用意されています。この方法は、環境変数の考え方と似ています。CLASSPATH にリストされているディレクトリ内に \f2idl.config\fP という名前のファイルを作成します。その \f2idl.config\fP の中に、次のような形式の行を入れます。
T
tbell 已提交
282
.LP
283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293
.nf
\f3
.fl
includes=/includes;/moreIncludes
.fl
\fP
.fi

.LP
.LP
コンパイラは、このファイルを検索し、インクルードリストを読み込みます。この例では、ディレクトリの間の区切り文字はセミコロン (;) になっています。この区切り文字は、プラットフォームによって異なります。たとえば、Windows プラットフォームではセミコロンですが、Unix プラットフォームではコロンです。 \f2インクルード\fPの詳細については、
D
duke 已提交
294
.na
295
\f2CLASSPATH の設定\fP @
D
duke 已提交
296
.fi
297 298
http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/tools/index.html#general を参照してください。
.LP
T
tbell 已提交
299
.SS 
300 301 302 303
インクルードファイルに対するバインディングの発行
.LP
.LP
デフォルトでは、コマンド行に指定した IDL ファイルで定義されているインタフェースや構造体などについてのみ、Java バインディングが生成されます。インクルードされたファイルで定義されている型については、Java バインディングは生成されません。たとえば、次の 2 つの IDL ファイルについて考えてみましょう。
T
tbell 已提交
304 305 306 307
.LP

.LP
.LP
308
\f4My.idl\fP
T
tbell 已提交
309
.LP
310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322
.nf
\f3
.fl
#include <MyOther.idl>
.fl
interface My
.fl
{
.fl
};
.fl
\fP
.fi
T
tbell 已提交
323 324

.LP
325

T
tbell 已提交
326
.LP
D
duke 已提交
327
.LP
328
\f4MyOther.idl\fP
D
duke 已提交
329
.LP
330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341
.nf
\f3
.fl
interface MyOther
.fl
{
.fl
};
.fl
\fP
.fi

T
tbell 已提交
342
.LP
343

T
tbell 已提交
344 345
.LP
.LP
346
次のコマンドでは、\f2My\fP に対する Java バインディングだけが生成されます。
T
tbell 已提交
347
.LP
348 349 350 351 352 353 354 355
.nf
\f3
.fl
idlj My.idl
.fl
\fP
.fi

T
tbell 已提交
356
.LP
D
duke 已提交
357
.LP
358
\f2My.idl\fP で定義されている型と、\f2My.idl\fP にインクルードされたファイル (この例では \f2MyOther.idl\fP) で定義されている型すべてについて Java バインディングを生成するには、次のコマンドを使用します。
T
tbell 已提交
359
.LP
360 361 362 363 364 365
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-emitAll\fP My.idl
.fl
.fi
T
tbell 已提交
366

D
duke 已提交
367 368
.LP
.LP
369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470
このデフォルトの規則に関して注意しなければならないことがあります。グローバルスコープに指定した \f2#include\fP 文は、前述のとおりに処理されます。これらの \f2#include\fP 文は、インポート文と見なすことができます。それに対して、他の定義に囲まれたスコープ内に指定した \f2#include\fP 文は、本当の意味での \f2#include\fP 文として処理されます。つまり、インクルードされたファイルにあるコードが、元のファイルにそのまま指定されているかのように処理され、それに対して Java バインディングが発行されます。次はその例です。
.LP

.LP
.LP
\f4My.idl\fP
.LP
.nf
\f3
.fl
#include <MyOther.idl>
.fl
interface My
.fl
{
.fl
  #include <Embedded.idl>
.fl
};
.fl
\fP
.fi

.LP

.LP
.LP
\f4MyOther.idl\fP
.LP
.nf
\f3
.fl
interface MyOther
.fl
{
.fl
};
.fl
\fP
.fi

.LP

.LP
.LP
\f4Embedded.idl\fP
.LP
.nf
\f3
.fl
enum E {one, two, three};
.fl
\fP
.fi

.LP

.LP
.LP
このとき、次のコマンドを実行すると、
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj My.idl
.fl
\fP
.fi

.LP
.LP
次のような一連の Java ファイルが生成されます。
.LP
.nf
\f3
.fl
./MyHolder.java
.fl
./MyHelper.java
.fl
./_MyStub.java
.fl
./MyPackage
.fl
./MyPackage/EHolder.java
.fl
./MyPackage/EHelper.java
.fl
./MyPackage/E.java
.fl
./My.java
.fl
\fP
.fi

.LP
.LP
インポート文と見なされる \f2#include\fP に定義されているため、\f2MyOther.java\fP は生成されません。ただし、本当の意味での \f2#include\fP で定義されているため、\f2E.java\fP は生成されます。さらに、\f2Embedded.idl\fP が \f2My\fP インタフェースのスコープ内にインクルードされていたため、\f2My\fP のスコープ内 (つまり、\f2MyPackage\fP 内) に生成されています。
.LP
.LP
上記の例で \f2\-emitAll\fP フラグを使用すれば、インクルードされたすべてのファイルにあるすべての型が発行されます。
.LP
T
tbell 已提交
471
.SS 
472 473 474 475
パッケージの接頭辞の挿入
.LP
.LP
ABC という名前の会社のために作業していて、次のような IDL ファイルを構築したとしましょう。
D
duke 已提交
476
.LP
T
tbell 已提交
477 478 479

.LP
.LP
480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504 505 506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539
\f4Widgets.idl\fP
.LP
.nf
\f3
.fl
module Widgets
.fl
{
.fl
  interface W1 {...};
.fl
  interface W2 {...};
.fl
};
.fl
\fP
.fi

.LP

.LP
.LP
このファイルに対して IDL\-to\-Java コンパイラを実行すると、\f2W1\fP および \f2W2\fP に対する Java バインディングが \f2Widgets\fP パッケージ内に生成されます。しかし、業界の慣例によると、会社のパッケージは、\f2com.<会社名>\fP という名前のパッケージ内に置くことになっています。そのため、\f2Widgets\fP パッケージでは不十分です。慣例に従うには、パッケージを \f2com.abc.Widgets\fP にする必要があります。このパッケージ接頭辞を \f2Widgets\fP モジュールに付加するには、次のコマンドを実行します。
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-pkgPrefix Widgets com.abc\fP Widgets.idl
.fl
.fi

.LP
.LP
\f2Widgets.idl\fP をインクルードしている IDL ファイルがある場合は、そのコマンドにも \f2\-pkgPrefix\fP フラグが必要です。このフラグを指定しないと、その IDL ファイルは、\f2com.abc.Widgets\fP パッケージではなく、\f2Widgets\fP パッケージを検索することになります。
.LP
.LP
接頭辞が必要なパッケージがいくつもある場合は、前述の \f2idl.config\fP ファイルで接頭辞を指定するのが簡単です。パッケージの接頭辞を指定する行は、それぞれ次の形式で記述します。
.LP
.nf
\f3
.fl
PkgPrefix.<type>=<prefix>
.fl
\fP
.fi

.LP
したがって、上記の例の場合は、次のように記述します。 
.nf
\f3
.fl
PkgPrefix.Widgets=com.abc
.fl
\fP
.fi

.LP
.LP
このオプションを使用しても、リポジトリ ID は影響を受けません。
.LP
T
tbell 已提交
540
.SS 
541
コンパイル前のシンボルの定義
D
duke 已提交
542
.LP
543 544 545 546 547 548 549 550 551
.LP
コンパイル用のシンボルが IDL ファイル内で定義されていない場合は、そのシンボルを定義する必要があります。これは、たとえば、バインディング内にデバッグコードを組み入れるときに使用します。次のコマンドは、
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-d\fP MYDEF My.idl
.fl
.fi
T
tbell 已提交
552

D
duke 已提交
553
.LP
T
tbell 已提交
554
.LP
555 556
\f2My.idl\fP 内に \f2#define MYDEF\fP という行を指定した場合と等価です。
.LP
T
tbell 已提交
557
.SS 
558
既存のバインディングの保持
D
duke 已提交
559
.LP
560 561 562 563 564 565 566 567 568
.LP
Java バインディングファイルがすでに存在する場合は、\f2\-keep\fP フラグを指定すると、コンパイラによる上書きを回避できます。デフォルトでは、すでに存在するかどうかにかかわらず、すべてのファイルが生成されます。これらのファイルをカスタマイズした場合 (ただし、それらの内容が正確であるとき以外はカスタマイズは避ける)、\-keep オプションは有用です。次のコマンドは、
.LP
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-keep\fP My.idl
.fl
.fi
T
tbell 已提交
569 570 571

.LP
.LP
572
クライアント側のバインディングで、まだ存在しないものをすべて発行します。
T
tbell 已提交
573
.LP
574 575 576 577 578
.SS 
コンパイルの進捗状況の表示
.LP
.LP
IDL\-to\-Java コンパイラは、実行の各段階で状態メッセージを生成します。「冗長」モード (メッセージが多いモード) にするには、\f2\-v\fP オプションを使用します。
T
tbell 已提交
579
.LP
580 581 582 583 584 585 586
.nf
\f3
.fl
idlj \fP\f3\-v\fP My.idl
.fl
.fi

T
tbell 已提交
587 588
.LP
.LP
589
デフォルトでは、コンパイラは冗長モードでは実行されません。
D
duke 已提交
590
.LP
591 592 593 594 595
.SS 
バージョン情報の表示
.LP
.LP
IDL\-to\-Java コンパイラのビルドバージョンを表示するには、コマンド行で \f2\-version\fP オプションを指定します。
D
duke 已提交
596
.LP
597 598 599 600 601 602 603
.nf
\f3
.fl
idlj \-version
.fl
\fP
.fi
T
tbell 已提交
604

605 606 607 608 609
.LP
.LP
バージョン情報は、コンパイラによって生成されたバインディング内にも書き込まれています。このオプションをコマンド行に指定すると、それ以外のオプションを指定しても、すべて無視されます。
.LP
.SH "オプション"
T
tbell 已提交
610 611 612 613
.LP
.RS 3
.TP 3
\-d symbol 
614
このオプションは、IDL ファイルに次のような行を追加した場合と等価です。 
D
duke 已提交
615
.nf
T
tbell 已提交
616 617 618 619 620
\f3
.fl
#define \fP\f4symbol\fP\f3
.fl
\fP
D
duke 已提交
621
.fi
T
tbell 已提交
622 623
.TP 3
\-emitAll 
624
#include ファイル 内で定義されているものも含めて、 \f2すべての型を\fP 発行します。 
T
tbell 已提交
625 626
.TP 3
\-fside 
627
発行するバインディングを定義します。\f2side\fP は \f2client\fP、\f2server\fP、\f2serverTIE\fP、\f2all\fP、\f2allTIE\fP のいずれかになります。\f2\-fserverTIE\fP または \f2\-fallTIE\fP オプションを指定すると、委譲モデルスケルトンが発行されます。このフラグを指定しなかった場合は、\f2\-fclient\fP が指定されたものと見なされます。 
T
tbell 已提交
628 629
.TP 3
\-i include\-path 
630
デフォルトでは、インクルードファイルはカレントディレクトリから検索されます。このオプションを指定すると、ほかのディレクトリを追加できます。 
T
tbell 已提交
631 632
.TP 3
\-keep 
633
生成されるファイルがすでに存在している場合は、そのファイルが上書きされません。デフォルトでは、上書きされます。 
T
tbell 已提交
634 635
.TP 3
\-noWarn 
636
警告メッセージを表示しないようにします。 
T
tbell 已提交
637 638
.TP 3
\-oldImplBase 
639
v1.4 より前の JDK ORB と互換性のあるスケルトンを生成します。デフォルトでは、POA 継承モデルのサーバー側バインディングが生成されます。このオプションを指定すると、\f2ImplBase\fP 継承モデルのクラスであるサーバー側バインディングが生成されるので、古いバージョンの Java プログラミング言語との下位互換性が得られます。 
T
tbell 已提交
640 641
.TP 3
\-pkgPrefix type prefix 
642
\f2type\fP がファイルスコープで検出された場合は、その型に対して生成されるすべてのファイルについて、生成される Java パッケージ名に \f2prefix\fP という接頭辞が付加されます。\f2type\fP は、トップレベルモジュールの単純名か、どのモジュールよりも外側で定義された IDL 型の単純名のどちらかです。 
T
tbell 已提交
643 644
.TP 3
\-pkgTranslate type package 
645
識別子の中にモジュール名 type が検出されると、生成される Java パッケージ内のすべてのファイルについて、識別子の中のその名前が package で置き換えられます。最初に \f2pkgPrefix\fP を変更します。\f2type\fP は、トップレベルのモジュール、またはすべてのモジュールの外部で定義された IDL 型の単純名です。そして、完全なパッケージ名に正確に一致しなければなりません。 
T
tbell 已提交
646
.LP
647
1 つの識別子の中で複数の変換がマッチする場合は、もっとも長いマッチが選ばれます。たとえば、次のような引数が指定されている場合は、 
D
duke 已提交
648 649 650 651 652 653 654 655
.nf
\f3
.fl
  \-pkgTranslate foo bar \-pkgTranslate foo.baz buzz.fizz
.fl
\fP
.fi
.LP
656
次のような変換が実施されます。 
D
duke 已提交
657 658 659
.nf
\f3
.fl
660
foo          =>      bar
D
duke 已提交
661
.fl
662
foo.boo      =>      bar.boo
D
duke 已提交
663
.fl
664
foo.baz      =>      buzz.fizz
D
duke 已提交
665
.fl
666
foo.baz.bar  =>      buzz.fizz.bar
D
duke 已提交
667 668 669 670
.fl
\fP
.fi
.LP
671
次のパッケージ名を変換することはできません。 
D
duke 已提交
672 673
.RS 3
.TP 2
T
tbell 已提交
674
o
D
duke 已提交
675 676
\f2org\fP 
.TP 2
T
tbell 已提交
677
o
678
\f2org.omg\fP、または \f2org.omg\fP のサブパッケージ 
D
duke 已提交
679 680
.RE
.LP
681
これらのパッケージ名を変換しようとすると、互換性のないコードが生成されます。そして、\f2\-pkgTranslate\fP のあとの最初の引数としてそれらのパッケージを使用すると、エラーとして扱われます。  
T
tbell 已提交
682 683
.TP 3
\-skeletonName xxx%yyy 
684
\f2xxx%yyy\fP が、スケルトンに名前を付けるパターンとして使用されます。デフォルトは次のとおりです。 
T
tbell 已提交
685
.RS 3
D
duke 已提交
686
.TP 2
T
tbell 已提交
687
o
688
\f2POA\fP 基底クラスの場合は「%POA」(\f2\-fserver\fP または \f2\-fall\fP) 
D
duke 已提交
689
.TP 2
T
tbell 已提交
690
o
691
\f2oldImplBase\fP クラスの場合は「_%ImplBase」(\f2\-oldImplBase\fP かつ (\f2\-fserver\fP または \f2\-fall\fP)) 
T
tbell 已提交
692 693 694
.RE
.TP 3
\-td dir 
695
出力ディレクトリとして、カレントディレクトリではなく、\f2dir\fP が使用されます。 
T
tbell 已提交
696 697
.TP 3
\-tieName xxx%yyy 
698
このパターンに従って Tie に名前が付けられます。デフォルトは次のとおりです。 
T
tbell 已提交
699
.RS 3
D
duke 已提交
700
.TP 2
T
tbell 已提交
701
o
702
\f2POA\fP Tie 基底クラスの場合は「%POATie」(\f2\-fserverTie\fP または \f2\-fallTie\fP) 
D
duke 已提交
703
.TP 2
T
tbell 已提交
704
o
705
\f2oldImplBase\fP Tie クラスの場合は「%_Tie」(\f2\-oldImplBase\fP かつ (\f2\-fserverTie\fP または \f2\-fallTie\fP)) 
T
tbell 已提交
706 707
.RE
.TP 3
708 709
\-nowarn, \-verbose 
冗長モードになります。 
T
tbell 已提交
710 711
.TP 3
\-version 
712
バージョン情報を表示して終了します。 
D
duke 已提交
713
.RE
T
tbell 已提交
714 715

.LP
716 717
各オプションの詳細については、「説明」のセクションを参照してください。 
.SH "制約"
D
duke 已提交
718
.LP
T
tbell 已提交
719
.RS 3
D
duke 已提交
720
.TP 2
T
tbell 已提交
721
o
722
グローバルスコープ内のエスケープされた識別子は、IDL プリミティブ型の \f2Object\fP または \f2ValueBase\fP と同じ綴りであってはなりません。これらの識別子については、シンボルテーブルが事前にロードされており、これらの識別子の再定義を許可すると元の定義が上書きされてしまいます。これは、おそらく恒久的な制約です。 
D
duke 已提交
723
.TP 2
T
tbell 已提交
724
o
725
\f2fixed\fP という IDL 型はサポートされていません。 
T
tbell 已提交
726 727 728
.RE

.LP
729
.SH "既知の問題点"
D
duke 已提交
730 731 732
.LP
.RS 3
.TP 2
T
tbell 已提交
733
o
734
グローバル識別子についてインポートが生成されません。予期されないローカル impl を呼び出すと、例外を受け取ります。 しかし、その原因は、\f2ServerDelegate\fP DSI コード内の \f2NullPointerException\fP にあるようです。 
D
duke 已提交
735 736 737 738
.RE

.LP